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石窯製作












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実習所に石窯が出来ました!



八雲総合実習所には50〜60名程収容出来る焼肉ハウスがあり、その一角に石窯を作りました。
耐火レンガと普通レンガ440枚を使ったオリジナルの窯です。
製作過程を写真に撮る予定でしたが夢中になっていて撮り忘れが多いです。
窯の構造は下段の熾き落としを兼ねた予燃焼室と上段調理室の2段構造です。

窯の内側は耐火レンガ、外側は普通レンガを使いました。
下段、予燃焼室のレンガが積み終わって上段の作業です。窯床は大谷石が良いと言う事ですが、9mm厚の鉄板に耐火レンガを並べ、仕上げにキャスターを使いました。

四隅には熾き落としの穴があります。窯が充分高温になったらこの穴から熾きをかき落とし輻射熱でピザやパンを焼きます。
焚き口と後面の耐火レンガをアーチ状になるように切断して積み上げます。

煙突の穴が見えますが、この炉床で3.5寸は細すぎたことと横円突が長すぎる為、引きが良くない。
可能なら煙突はサイズアップして直立が望ましい。

9mm厚の自作観音扉。
真円であるはずの所が、微妙に歪な手作りの味わい。
窯本体のレンガをアーチ状に積み上げるための型枠を作ります。リブ材はコンパネ、胴は4mm程のベニア板を使いました。

型枠の製作ポイントは長手方向を3〜4Cm短く作る。妻のアーチ半径と型枠アーチ半径の差が目地分の1cm必要です。胴と焚き口、後部の目地を詰める時に指が入った方が都合良いと思います。
型枠に耐火レンガを積み上げます。
アーチ積み用として異形レンガも市販されているようですが、普通の物を使いました。

クサビ型の空隙に目地をしっかり詰め込みます。
今回使用したモルタルは耐火セメント6、普通セメント2、砂2の割合です。

普通セメントは水と反応して固まり、耐火セメントは高熱で固まります。
普通レンガの場合は積み上げる前に充分に水を吸わせて使います。そうしないと目地モルタルの水分がレンガに吸われてしまい、密着性が悪くなることと目地がやせて隙間ができます。
内側の耐火レンガ積みが終わったら外側に普通レンガを積みます。
普通レンガは積み上げ前にレンガに水を吸わせておきます。
蓄熱効果を上げるなら、耐火レンガと普通レンガの間に砂を詰め込む構造も一つの方法です。
火入れは最初から高温燃焼をさせないようチョロチョロと始め、レンガの水分を徐々に蒸散させ窯馴らしをします。

窯馴らしが順調に終わってから本番です。

燃料は牧場内の風倒木や木工廃材を使います。消費する薪の量は、園芸用の一輪車に軽く一台分で、調理可能な窯温度になります。
2時間ほどゆっくり燃焼させ窯を暖めます。
焚き始めに黒くなった耐火レンガも400℃を超えて来る頃だんだんと白くなってきます。
窯全体が白くなる頃には650℃になり準備OK。熾き落とし口から下へ熾きを全て掻き出します。
窯本体から熾を素早く掻き出し、輻射熱で調理するのですが一番窯でピザなら 1分弱で焼けます。10インチサイズのピザなら一度に5〜6枚焼けます。

その後、2時間ほど待って窯の温度が200℃位に下がってからパンを焼きます。
 
ピザとパンの出来上がり