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会話のなかで「北海道は熊が出るでしょう」と、よく言われます。私は「熊の痕跡は時々見かけるが、姿は殆ど見ることが出来ない。」と言ってます。また、「こわくない?」と言う問いに対して、熊より怖いのは交通事故の方だ」と答えています。 


上の写真は10年ぐらい前のものです。12月から3月の冬眠に備えてエネルギーの備蓄の為、当牧場内を縦横無尽に徘徊している。連日のように人様の作物を遠慮無くいただきにやって来ます。飼料用とうもろこしの実だけを食うなら可愛いが茎まで踏みつぶしてしまうから始末が悪い。とうもろこしなどは熊から見ると絶好のエサのようです。人畜に危害を与える様なことはほとんどないが、ここに住む者としてはあまり歓迎できない。

だからと言って、この山親爺を勝手に捕獲することは出来ない。役場等に有害駆除申請して認められればその対策をしてくれます。写真の檻は有害駆除に基づくもので、八雲牧場に仕掛けたものです。


慌ててズームの操作を反対にして撮っていた





ある夏の終わり頃、昼休みを終えて玄関を出たら熊が道路を歩いていました。これはチャンスとデジカメをとりに戻って撮ったものです。
熊は歩行に合わせて頭を大きく横に振りながら歩いて来た。熊の目前30m位の所に4〜5頭の牛がいたが、熊も牛も変わった様子はありません。その雄姿は熊牧場でチョウダイをやってるのとは別物でした。この写真を撮る間、熊は2カ所の牧柵を簡単に潜り抜けて行きました。牧柵は有刺鉄線(バラ線)を30センチ間隔位に2段張ってあります。人間でも潜るのは大変ですが、熊は簡単に潜って行きました。スルリと・・・。熊の通った跡を見ると、この柵を切断したり壊した形跡は全く無くありませんでした。

撮影時、熊と自分の距離は近いところで30m位だったと思います。
(絶対にこのような真似はしないでください)その間私と熊は二度目が合いました。熊は移動している途中、写真の様に立ち上がって周りの様子を見ていました。
(後の経験では、350m位離れたフラッシュに大きく反応を示した。)

人間を含む多くの動物は、相手との間に置く距離に個体差があります。通常接している仲間、他の群、異なった種類の相手、性格、縄張り等、それぞれ違います。その距離は自分の身を守ろうとする本能から来るものと考えます。動物の世界では、とくに乳離れの終わってない子供に近づくことは親との対決を意味します。親は子供を死守しようとするのが当たり前なのです。




飼料用とうもろこしの収穫時の空撮です。(現在はとうもろこしを作付しておりません)
画面右の白い車が愛車のアトレー。その後ろがラジコンヘリコプター、カルトGSαの操縦と撮影中の私です。このサイトに私の写真が載ることはありませんが、アトレーの後ろに黒いゴミみたいに移ってるのが私です。
(この機体は後日、テールローターが破損しカメラと共に墜落して全損。)

土の上に枯れ草がちらばっているような部分と中央の中抜きされた部分、これが熊による被害の様子です。このように食い荒らされた部分は収穫出来ません。牛の越冬用飼料が熊に奪われてしまったのです。熊も学習能力が高く、この時期を待っているようです。本来雑食で木の実とか野草の根等を掘り返して食べているようですが、彼らにとってとうもろこしは秋のスペシャルメニューのようです。


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